顕微鏡観察で使用するデジタルカメラには大きく分けて2種類あります。1つは社会的一般で広く使用されている、 静止画の撮影に重点を置いた「デジタルスチルカメラ」で、もう1つは動画の撮影に特化した「デジタルビデオカメラ」です。
1.デジタルスチルカメラ
デジタルスチルカメラは通常「デジカメ」と略され、デジタル一眼レフカメラとデジタルコンパクトカメラに大分できます。 デジタル一眼レフは一般的にレンズ交換が可能で、フォーサーズ以上のサイズの撮像素子を持つカメラで、 デジタルコンパクトカメラは、一般的にレンズ交換が不可能で、撮像素子が2/3インチ以下のものをいいます。
顕微鏡観察では主にデジタル一眼レフカメラが使用されます。 デジタルコンパクトカメラはマウントが機種によりバラバラのため、ほぼ使用されません。 顕微鏡には、三眼部分に取り付けて使用します。その際、アダプターが必要になる場合があります。 カメラメーカー各社それぞれマウント規格が異なるため、その規格に応じたアダプターを選ぶ必要があります。
2.USBカメラ
USBカメラと標記されているカメラは、デジタルビデオカメラに分類され、パソコンに接続して使用するもので、 単体で使用することはできません。顕微鏡には、三眼部分に取り付けて使用します。 その際、アダプターが必要になる場合があります。 一般的にUSBカメラの取付け部のマウントはJIS規格で定められているCマウント規格になっていることが多いです。 パソコンにはUSBケーブルで接続し、専用のビュアソフトを用いて観察・撮影・加工・測長などをパソコン上で行います。
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