※スンプ法とは スンプ法は、Suzuki's Universal Micro-Printing Methodの略称で、従来のプレパラートのように観察対象そのものを顕微鏡で観察するのではなく、観察したい物の表面の構造を非常に細かい部分まで形を取るように写し取り、写し取った物を観察する簡単な方法です。
この方法の利点は、光を通さない観察対象が生物顕微鏡で直接観察できない場合などに、表面の構造であれば、観察を可能にできる点です。スンプ法を用いると、小中学校での植物の葉の気孔の観察や髪の毛のキューティクルの観察などを手軽に実施することが可能です。
●スンプ板 セルロイド製の板で、スンプ液で表面を溶かして固まる際に、観察対象の表面の形を写し取ります。 スンプ板Bは厚さが0.3mm、スンプ板Cは厚さが0.5mmです。凹凸の大きいサンプルの場合のみC板を使用します。
●スンプ液 スンプ板の表面を溶かすための溶剤です。 基本成分は酢酸アルミで、2号液のみ粘着力を強めるためにセルロイドを溶解しています。
●スンプ台紙 形を写し取ったスンプ板を貼り付ける台紙です。
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